凄く端的にまとめた決勝戦

○前半
アルゼンチンは4411で引いて守る。メンバー含め、「これまでや、メッシを使う現状を考えたら」最善の選択。
ドイツはケディラがいなく、あまり良くない。いてもベストではないが。
ドイツのミス等もあり、チャンスの数はドイツだが、決定機は若干アルゼンチンか、という印象。
ドイツはケディラのアクシデントも痛いが、さらにクラマーも下がり、4231を選択。さらに不味くなった。
○後半
アルゼンチンが433に変更。しかもラベッシを変える。
意図も分からなくはないが(もっと持ちたい、サイドを使ってドイツを下げたい、SBとCBの間を突く。)、守備面を考えたら全く良くない。また、なぜラベッシか。
しかも、攻撃面もなぜか放り込み始めて、攻守で最悪なことに。
さらに、途中でペレス→ガゴ。意味が分からない。
また、GKの差はかなり大きかった。
ロメロもそこまで悪くはなかったが、あくまで今シーズンを考えたらであって、イタリアにいた時には遠く及ばないし、良くはなかった。(大会を通して。)
ドイツが慌てた後半開始直後は除き、あとは延長も含めて、ずっとドイツペース。
ドイツは全く良くなかったが、アルゼンチンが自滅した形。
○まとめ
本当に、アルゼンチンは組合せが良かっただけ。(南米開催と気候も味方。)
オランダ対ドイツが見たかった。
オランダならドイツに勝っていた可能性は高いし、オランダ対アルゼンチンもオランダが勝って然るべき内容であった。(この試合のファンハールの責任は大きいが。)
ドイツは良かったし、オランダと並んで今大会で一番良いチームであった。(タレント力含む。)
しかし、W杯優勝レベルかと言われればそうではなく、2010年の時とそこまでは変わらないだろう。
強豪国の相次ぐ自滅や酷い戦術により(具体的にはイタリア、スペイン、ブラジル、アルゼンチン、ポルトガル、フランス、ベルギー。)、「消去法のNo.1」と言わざるを得ない。
あくまでベスト4レベルだろう。(毎度の組合せの良さもある。ベスト4レベルということは十分強いのだが。)
2010年のスペイン、2006年のイタリア、2002年のブラジル、1998年のフランスと見て、これらのチームは真に強かったし、優勝して然るべき圧倒的な力があった。
これらのチームと比較してみて、今回のドイツが何段階もレベルが下がって見えるのは私だけではないはずである。
戦術レベルが高いチームがメキシコ、コロンビア、アメリカだけとは、何とも不甲斐ない大会だろうか。
(オランダのあれは、元来やって当然のことであるし、良くない試合も多い。ドイツはそこまで良いわけでもない。)
ドイツは良いチームである。
しかし、「良いチーム」としか言えない。
つまらなかったわけではないが、個人的には非常に残念な大会であった。
ブラジルという過酷な地での大会ということも大いに関係があるだろうから、これからはもう少し考えて開催して欲しい。
あらゆる所で開催したい、開催するならばその国のあらゆる地方で開催するという、「W杯でその国のサッカーを盛り上げる」ということを否定する気はないし、良い面もあるが、大会のレベルを下げることになるし、選手やチームが難しくなることは間違いない。
高温多湿、かなりの温度差、信じられない移動距離、組合せのあり得なさ、チーム間の環境の格差、相次ぐ事故や治安の悪さ。
それによる、最低レベルのチームの多さ、良いチームの圧倒的な少なさ、目に見えるコンディションの狂い。
「ずさんな大会」と言われても仕方がないだろう。
興行を取るか、サッカーのレベルを取るか。
カタールW杯は少しずつ迫ってきている。

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2014/07/16 22:03 | W杯特集 | COMMENT(2) | TRACKBACK(0)